走姿顕心 vol.2

第95回箱根駅伝

〜明暗を分けた往路〜

第95回箱根駅伝、1月2日の往路は5連覇がかかる青山学院大学と5年ぶりの優勝を目指す東洋大学、初優勝のチャンスを伺う東海大学の三つ巴の様相で幕を開けた。

東洋大学は、1区西山選手の2年連続区間賞で最高の流れを作り、4区相沢選手が区間新記録の快走で首位を奪うと5区田中選手も堅実な走りで往路記録を更新し優勝を果たす。

東海大学は、5区全てで区間一桁の堅実な走りで1分14秒の2位で復路に繋げた。

青山学院大学は、3区でエース森田選手が区間新記録の快走で首位を奪い5連覇を引き寄せたかに思えたが、4区、5区で順位を落とし6位で往路を終える。

首位争いと共に注目されるのが、シード権争い。

我が母校、中央大学もその舞台にいた。

1区中山選手がトップと1秒差の2位で幸先良いスタートを切ると2区でエース堀尾選手が区間5位の走りで3位と好位置で後続に繋いだ。

往路9位とシード権内で終え復路を迎える。

〜区間配置の戦略〜

私が箱根駅伝を走っていた頃(22-25年前)は、2区にエース、4区に準エースと前半の流れを確実に作る布陣がセオリーとして考えられていた。

現在では、1区からエース級の選手を惜しみなく起用し2区は勿論、3区、4区と各大学のエース級選手が起用されるようになってきた中、今回改めて4区の配置が勝負の分岐点となり、ゲームの流れを大きく変える結果となった。

各チームのエースには、レースの流れを変えられるゲームチェンジャーの役割がある。

往路では、青山学院大学の森田選手、東洋大学の相澤選手の存在だ。

彼らは自らの使命を理解しており、100%力を出し切る走りが常に求められている。

そんなプレッシャーの中でも区間新記録をマークし、首位を奪い取っている。

実に素晴らしい!これぞエースという走りを見せつけくれた。

エースはなぜ確実に結果をだせるのか?

厳しい練習はどの大学も行なっているはずだ。そこにはプラスαが必ずある。

全ては「準備」にあると私は考える。

普段の練習においても、試合においても自分の力以上のものはほぼ出せない。

結果を出すために練習を含め、どれだけの準備をして来れたかで結果は決まってくる。

体調管理、体のケア、栄養バランス、精神的な安定など全ての準備を完璧にやり切った者こそが栄光という喜びを味わえる。

彼らは、この「準備」を努力とは言わず、当たり前の日常としてやり過ごす。これがゲームチェンジャーとなり得るエースの証しだろう。

次回、〜勝負を決める8区〜に続く

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