-ピッチの重要性-

日に日に、肌寒さがましてマラソン・駅伝シーズン到来となりましたね。このシーズンに向けて、皆さまの競技力向上お役に立てて頂けそうな情報を掲載させて頂きます。

昨今ランニングウォッチで、ラップ・距離・ペース・心拍など様々なデータを取得できるようになっていますが、その中にピッチ(歩数/分)というデータがあることをご存知でしょうか? GARMINにはランニングウォッチ発売当初よりピッチ機能があり、ランニングにとってピッチの重要性を提唱しています。

GARMINをお使いの皆様も、表示されていることは認識していながら、”どういう意味なのか?””どう活用するのか?”は、知られていない事が多い。今回は「MGC・東京マラソン2020」を教科書に、その重要性を解説していこうと思います。

2020東京マラソンより抜粋

なぜ今更”東京マラソン2020″と思われますよね? この大会は”大迫傑選手”が外国人選手との攻防を得てマラソン『日本新記録』を達成し大変「インパクト」のあるレースであった事からピックアップさせていただきました。

ランニングフォーム

このレースは、東京オリンピックの選手選考である『MGC』レースとして位置づけされていたこともあり、日本のトップランナーはもとより世界のエリート選手が参加するレースで、TV画面の中はいつもの中継より「カラフル」にみえました。

私はその中でも特にトップ集団を走る選手の”走るフォーム”が類似していてそのリズムが最後まで一定であることに芸術性を感じました。

選手のピッチ【リズム】

このレースでの選手達の走るリズムは軽快かつ安定していて、トップ集団を走る外国人の中で走る『井上』『大迫』両選手のリズム【ピッチ】も外国人選手に負けない軽快さがあり集団内において違和感の無い走りでした。

GARMINのピッチ表示

そんな中、23km付近から先頭集団のペースが上がり大迫選手が集団から遅れ始めました。外国人選手達のリズム(ピッチ)は見るからに早まり、動きそのものが変わるのがわかりました。

集団から遅れる、大迫選手

『えっ、大迫選手このまま遅れてしまう?』と、お思いの方も多かったと思います。

しかし、画面を見て気付かれた方もいると思いますが、大迫選手の走るリズム【ピッチ】はほとんど乱れていませんでした。※推定ピッチ180smp

集団からの遅れを挽回し先頭へ出る大迫選手

その後のレース展開が動き、大迫選手が5位集団のトップに!大迫選手が極端にペースアップしたのでは無く、前の集団のペースが落ちて集団から溢れたランナーを吸収していく形となりました。大迫選手は自身のリズムを終始守り続けた結果、日本人TOPで自身の持つ日本記録を大幅に更新して全体の4位でフィニッシュされました。しかしこの時の5km毎のラップは、第一ラップを14分33秒▶︎最終ラップ15分15秒と、後半にかけて落ちていく内容のレース展開で、大迫選手は極端にペースが落ちないために自身の感覚(ピッチ)を研ぎ澄ませ走られたのではないでしょうか?

レース後のインタビューでも『自分の感覚を信じて走った』と語られている通り、外国人選手の急なペースアップに大迫選手が反応せず自身のリズムを貫いた事が記録更新へ繋がったのでしょう。

世界的にみる昨今の好記録続出は、ペースメーカー投入で高速化したレースやシューズの進化によるタイム向上も免れない恩恵です。しかし、この両恩恵による好記録続出に言える事は、安定したリズム(ピッチsmp)が維持し易くなり、後半までペースが安定する選手が増えたから、と言っても良いのではないでしょうか?

ランニングを楽しまれている皆さんには是非GARMINを装着される際に、『距離・タイム・ペース』だけでなくピッチ(smp)を表示させて、まず自分のピッチを知って頂きたいと思います。それから、トップアスリートとの違いを感じてください。そして、ピッチは練習で向上させる事が可能ですし、ピッチを見ながら走る事で”タイムに追われる心の焦り”が少なくなるという利点もあるので、是非このマラソンシーズンを通して試して頂けると幸いです。

歴代マラソン記録とピッチ

男子 (2023年10月現在)

〈表示順〉ランク→名前→タイム(アベレージ)→年→大会→ピッチ(ストライド) ※下記の赤字データはあくまで画面上からカウントした参考データ。

1 鈴木 健吾 2:04:56 (2:57.7/km) 2021年 びわ湖174smp(1.94m)

2 大迫  傑 2:05:29 (2:58.4/km) 2020年 東京180spm(1.86m)

3 山下 一貴 2:05:51 (2:59.0/km) 2023年 東京183smp(1.83m)
5 設楽 悠太 2:06:11 (2:59.4/km) 2018年 東京177smp(1.89m)
6 高岡 寿成 2:06:16 (2:59.5/km) 2002年 シカゴ171smp(1.95m)

上記の歴代記録を見ても、長く”日本男子マラソン界”が低迷していた事が伺え、ここ数年のシューズの進化とともに記録が向上していることが伺えます。もし2002年頃にNIKEシューズやGARMINが存在していたら、”高岡選手”がどれほどの記録を出していたのか?大変気になるところです。

自分を知る

また、トップアスリートと接して感じる事は「自分を知っている」という事です。その領域に行くためにどれだけ自身を深く把握しているかもその順位に関係しているのではないでしょうか?

GARMINデバイスの出現により、それを装着してトレーニングや日常生活を行うことで、より簡単に「自分を知る」事が容易になりました。

心拍計加速度センサーの進化はさらに進み、どこで?何キロ?どの強度で?走ったのかがわかる事は当たり前になり、ストレス値・HRV値から疲労回復に必要な時間が表示されたり、歩数・歩幅・上下動幅・左右バランス・着地時間の値から自身のフォームを把握でき改善や予防が早期に出来るようになりました。※FA255以上の上位機種

詳しくデバイスを知りたい方はGARMINショップ宮崎または、GARMINショップ熊本へご来店ください。ご購入の方には、オンライン研修も行っております。


GARMINが選ばれる理由

走りながら自分のピッチ【リズム】がわかる
リアルタイムに歩幅、上下動データが見れる
軽い・見やすい・ロングバッテリー
データが見やすく豊富でスマホで見れる
指導者と選手のデータ共有で強くなる
健康意識が高まる
遊びが楽しくなる

お知らせ

GARMIN買い替えサポート中
駅伝の聖地小林市で開催

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