いよいよ箱根駅伝本戦まで1ヶ月を切りました。選手エントリー(12/10)が迫り、チーム内のメンバー争いも熾烈になる中、11月のレースでは各選手が大きく自己ベストを更新し、予選会から更に勢いを感じます。
絶対的な自信を!
多くの有力校は、全日本大学駅伝であったり、記録挑戦会10000mと、ある程度試合を限定し強化を図り箱根駅伝に向けての合宿などに入ります。それは、ただ身体的強化だけではなく、各選手が絶対的な自信を背負って箱根本戦に挑むためです。
私の指導する創価大学は、合宿という手法だけではなく、11月から数多くの試合を経験させ夏合宿で蓄えた成果をレースを通じて絶対的な自信に変えていくスケジュールを組んでいます。
予選会を突破してからのチーム状況はどんどん士気が高まり、ほぼ全員が本戦のレギュラーを目指して練習を積み重ねています。 また、夏合宿まで故障で走れていなかった選手たちも次々に自己ベストを更新するなど、予選会を走ったメンバーたちも『レギュラー安泰』というわけではなくなっている状況。
チーム内では、「あいつが29分台で走った、28分台で走った」と次々に声が聞こえ、堰を切ったように自己ベスト更新者が続出ています。一緒に練習を積み重ねて来た仲間が記録を出すことで他の選手にも「オレにも出来る」と言う自信を与えているように思えます。
10000mの平均値が大幅アップ
就任当初の10000mでのチーム平均(上位16名)は29分33秒でした。11月末でのチーム平均(同じ)はなんと、29分17秒と一気に『16秒短縮』。それだけでなく、16名以外の選手達も記録アップしており選手層も厚くなっています。
vol.32、33でも書かせていただいた夏場の「足作り」を地道に取り組んで来た成果だと感じています。これまでの記録会では集団の後方に着いていき、そのままの流れで中盤の順位でゴールしていましたが、ここ最近の試合では上位でレースを進め先頭争いをしてゴールするという勝ちに拘った走りが出来るようにもなっています。長距離は心のスポーツです、「自信」は時に能力を何倍にもする力を持っています。どこまで自信の波に乗っていけるかどうかが、箱根本戦の結果となる事でしょう。
本戦に向けての課題
予選会までは、とにかく集団から溢れない走りを追求し練習に落とし込んできましたが、箱根駅伝本戦では一人でスピードを維持する『単独走に対する自信』が求められます。
自己の持ちタイムを少しでもアップさせる事以外に、『自分のさらなる進化に期待』を持つなど絶対的な『自信』をさらに向上させていく事が、強豪校の有力選手たちに競り勝つ残された取り組みかもしれません。
本戦までに出来る事は限られて来ますが、この課題を克服し、堂々とした走りをお見せ出来るよう強化を図ります。
箱根駅伝の見どころ
箱根駅伝は、往路5区間、復路5区間とあり各選手が次の走者にタスキを繋ぐ「中継所」が4箇所ずつあります。前走者が次の走者に繋ぐまでの必死のもがきは感動を与えます。
また、タスキを受け取り走り出す瞬間も選手たちに「スイッチが入る表情」を見逃して欲しくないですね。
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沿道で応援される方は、各区間の残り5km〜3km地点(一番キツさが襲ってくるポイント)で大きな声を掛け選手を奮い立たせて欲しいです。苗字で名前を呼ばれるよりも、下の名前で呼ばれると親近感が増しよりパワーがでます。
複数区間を応援したい方
電車での移動がベストですが、コース上に近い駅周辺はかなり混雑します。走って移動することが可能な方は駅から少し離れた「穴場ポイント」を探して選手たちに声を掛けると必ず気付いてくれるでしょう。
最高の準備をして、最高の結果をご報告出来るようワンチームで頑張ります。皆様の温かいご声援をお待ちしております。
シリーズ「箱根への道のり」 以前の投稿はコチラから
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榎木さん、今回は、何かぐっと来るものがありました。やはり箱根を4年連続で経験した榎木さんならではのコメントに箱根への道のりを感じます。いよいよメンバー選考、苦渋の決断もあると思いますが、「やるじゃん創価」の榎木マジック第2弾、大いに期待しています。