走姿顕心 vol.12-2(臨時掲載)

ケニア視察-その②試合編『長距離走の聖地ケニア』

【ケニアクロスカントリー大会】が開催されるのはナイロビ市内から約300kmの

エルドレット

数々の有名ランナーを輩出している地域で、街のあらゆるところにオリンピックメダリストの看板を目にします。

例年、この大会はナイロビで開催されていましたが、今年は世界クロスカントリー大会の代表選考の年ということもあり、『聖地エルドレット』での開催!

ナイロビ市内が標高1600〜1700m、ここエルドレットはなんと

標高2000〜2100m

軽いジョギングで、呼吸が苦しい(°▽°)

下記の私の朝練で得たGARMINデータを見ていただきたい(上段がナイロビ市内1600m、下段がエルドレット2000m強)

ナイロビ市内では、起伏の多い公園を走っているので心拍数が高いですね。

エルドレットでは比較的平坦なコースを走っていますが標高が高く、後半のデータでもわかるように『下り坂にもかかわらず心拍数が140-150まで上昇し、全く回復しない』という想像を絶する場所!

このような過酷な環境で、クロスカントリー大会は開かれます。しかし、スタートの号砲とともに後先考えてないかのようなダッシュで走っていく選手の姿は圧巻!

シニア男子10kmの出場選手の中には、日本の実業団でも活躍する名の知れた選手たちが多数出場しており、応援にも力が入りました。

トップ4は全て

日本の実業団所属の選手たちでレベルの高さにビックリでした。

更に驚いたのが、クロカンと言えどただの芝の上を走るではなく、畑のように耕された『泥沼エリア』や藁を飛び越える『障害物エリア』が設けてあり、ジワジワと体へのダメージが押し寄せるタフなコース設定です。

このコースにおいてシニア男子は10kmを29分台で走るのですから、5000mで12分台や10000mで26分台の記録が生まれるのも納得です。

もう一度言いますが、

標高は2100m

クロカン大会の観客もすごく、ナイロビ開催時は2000人くらいだったと記憶していますが、ここエルドレット大会は10000人を超えていたと思います。

なんと副大統領も来場!

その影響もあったかも知れませんね!

陸上長距離の聖地ケニア

今回の勧誘遠征で、ケニア国民の陸上への高い関心度や熱狂度を深く感じました。

日本の箱根駅伝に勝るとも劣らないものでした。

次号 ケニア視察 その③へ続く

1 個のコメント

  • 榎木さん、おかえりなさい。
    かなり過酷な状況が当たり前の環境というのは、驚きですね。
    身体能力に大きな差が生まれるのも納得します。
    しかし、このデータは、興味深いですね

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