走姿顕心 vol.11

箱根駅伝とGARMIN-その①『ペース』

ここ近年、箱根ランナーの必需品となりつつある

GPS時計

2019年の箱根駅伝を見ても、ほとんどの選手の腕に GARMIN製と思われるデザインのウォッチが装着されていましたね。

以前はコースを下見し、1kmごとに目印を覚えておかなければならない、コースマーキングが必要、選手自ら時計のラップボタンを押すなど、当たり前の事でしたよね?

GARMINが世の中にGPSウォッチを発表してからは、1kmごとのラップは勿論、走行時のペースや心拍、ピッチ数などを計測できるようになり、タイムリーに自己データを確認しながら走ることが可能となりました。

20数年前の我々の時代は自身の感覚だけを頼りに走った結果『オーバーペース』で終盤崩れてしまうというケースもよく見受けられましたが、スマートウォッチのおかげで、近年はそれも少なくなって来たのではないだろうか?

数年前までの箱根駅伝区間賞の記録を見ると、最下位までのタイム差が6分〜7分と大きく開いていたり、レース途中で身体の異常を発症したりと、学生にとって慣れない長距離レースにおいて、ペース配分の不安定さが記録に関係してきていたのでは無いだろうか?

ここ数年、GPSウォッチのおかげもあってか、各区間記録のレベルも上がって最下位のタイムも先頭からおおよそ5分程度に収まってきており、力以上のハイペースによる過呼吸や脱水などによる記録不振は減少傾向にあると思われます。

次回その②へ続く▶︎https://mlt.jpn.com/ke-blog/

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