走姿顕心 vol.32 スポーツ界は夏の強化合宿シーズンIN

8月に入り日本各地で連日の猛暑日が続いており、なかなか屋外での練習効率が上がらない時期ですね。私が指導する創価大学駅伝部は八王子市を拠点としていますが、ここもなかなかの暑さを記録するエリアなんです。

駅伝・マラソン競技において炎天下でのトレーニングは、「暑い地域で開催されるレースへの順応力」や「選手自身の精神力・忍耐力」を向上させるという利点もあるのですが、実はデメリットも多いのです。

日本長距離界では、この夏の時期どれだけ走り込めたかが冬場の駅伝やマラソンで記録を伸ばせるか?に反映される事は言うまでもないですね。よって、多くのチームや学校がトレーニング効率を求め『避暑地夏合宿』を行うのです。中でも人気なのは、標高1500m弱の長野-菅平高原、新潟-妙高高原、北海道なんです。

我が創価大学も菅平高原に『セミナーハウス』を保有しており、毎年ここを拠点に夏の走り込みを行っているんです。

標高が1200m〜1400mなので、早朝の気温は20℃以下。日中も30℃を超えることはほとんどなく学生にとっての練習環境としては贅沢なくらい最高ですね。

補足:炎天下での練習のデメリット

•熱中症など身体へのダメージ大
•合宿などトレーニング量が増える中での疲労回復が遅れる
•大量発汗によるミネラル不足に陥り、倦怠感を発症

合宿は通常練習効率をより上げるために、数回に分けて場所や練習テーマを変えて開催することが多いですね。創価大学では下記の日程や目的で開催を計画していますので参考にしてみてください

1次合宿

8/6〜8/14菅平高原 ➡移動➡ 8/14〜19妙高高原

2箇所で約2週間開催

前半の菅平高原では、ロードやクロスカントリーを使ってじっくり距離を踏み脚筋力の強化。後半の妙高高原はテーマは菅平と同じく、少し環境を変えてリフレッシュした気持ちで強度を上げていく内容。

昨年の箱根駅伝予選会では、後半5kmのペースダウンが大きな課題となった為、その課題克服のため、起伏や不整地を使っての走り込むことで、肉体的にも精神的にもパワーアップを目指し連日厳しい練習にチャレンジ中!!

2次合宿

8月22日〜30日北海道深川市

レースを意識した実践トレーニング

3次合宿

9月3日〜10日岐阜県御嶽(選抜合宿)

再度高地に上がり心肺を機能強化させる

選抜合宿中は、残った選手も菅平高原の創価大学セミナーハウス合宿、という部員全員が充実した夏季シーズンを送ります

創価大学ではこのような感じで箱根駅伝出場を全員で目指しています

全員でこの夏合宿を乗り切って箱根駅伝本戦出場を勝ち取ります!

多くのランナーの皆さんも夏場のトレーニングはいろいろと工夫されていることと思います。今後も皆さんにお伝えできるトレーニング情報あれば記事にしていきたいと思います

1 個のコメント

  • 榎木さん、合宿での雰囲気ありがとうございます
    まさに強化の夏!怪我なく、陣容に厚みが増す、そんな合宿になるように期待しています

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